2011年1月15日土曜日

PlayStation 3を買い換えたので,データ転送

 デケデケデケデケデケデケデケデケデーンデン?

 私の頭の中に,あの忌まわしい音楽が流れた。
 通称,呪いの音楽。
 思い起こせば,昔は常にこの恐怖と戦っていた。
 ファミコン時代――僕らはいつも,バッテリーと戦っていた。戦うとは言っても,こちらに出来ることなんて多くはない。
 さらに前の時代は,クソ長い,川柳よりも長い,しかも川柳よりも情緒のない無機質な文字群をメモし,入力するという方法で冒険を続けていたから,一瞬で冒険を終えたり続けたり出来るバッテリーバックアップというシステムは歓迎され,もてはやされていた。
 だが,そのバッテリーが惰弱だということには,当時誰も気付いていなかった。いや,気付いていてもそれを口にしなかった。それが進化だったのだから。

 そんなか弱き英雄であるバッテリーに対して僕らが出来ることといえば,衝撃を与えない,むやみに電源を切らない。ただそれだけだった。
 余談だが,忘れもしない私のゲイム史上最も悪魔が憑いていた日は,「天地を喰らうII」と「ヘラクレスの栄光」シリーズのどれだかのセーブデータが,同時に消えていた金曜日である。少年は泣いた。ちなみに,その次の金曜日には「ファイナルファンタジーIV」のデータが消えた。少年はその日からゲイになった。

 そう,人々はデータに対して,あまりにも無力だったのである。

 時代は流れ,人々は強くなり,それに伴ってデータも鎧をまとい,強化された。

 そして今,ハードディスク時代を迎えた。もはやデータは自分で選んで残し,消す時代となった。

 そんな今。

 私の冒険の書が消えた。

 いや,さすがにそれは語弊があるか。

 詳しく言おう。PlayStation 3がディスクを読み込まなくなったのである。厳密に症状を述べると,ある日から,たまーにゲイムのロード中に,ディスクを読み込まなくなってフリーズしてしまうことがあった。
 その時はソフトの不具合かなーと思っていた。毎回ではなく,たまにだし。だが,今思えばそれは警鐘だったのだろう。その時点で,何らかの策を講じておくべきだったのかもしれない。

 そして,その日はやってきた。

 ゲイム中にフリーズ! 再起動して遊んでみてもまたフリーズ! わしゃフリーザか!! と一人で突っ込みながら,再々起動を試みると,エラーコード「80010524」という謎の文字列が。その後,時間を置いて起動しても,15分したらフリーザ。フッフッフ。そして80010524。


 終わったと思ったね。PS3に厚手のタオルを巻き付けて,枕として使うしかないのかと思った。だが私は思いとどまった。あの楽しかった思い出を,自らの手で汚すようなことをするのは間違いではないか? いや,別にいいんだ。壊れたことに文句を言ってるんじゃない。形あるものは必ず壊れるし,そもそも元を取ったと思えるくらい楽しませていただいた。だが,問題はその思い出が無くなってしまうことなんだ。
 いやいや,思い出とかそういうきれいごとは言わん。せめて「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010」のマスターリーグのデータだけでも返してくれ。そう思った。

 本体を買い換えるのはいい。だが,データがなくなるのは勘弁してくれ! そう考えたとき,私の前に二つの選択肢があった。思い出っていうか,マスターリーグのデータをあきらめて新しい恋に進むか。それとも修理に出すか。

 修理に出すというのがきわめてまっとうな選択だとは思う。どうやら今回は,HDDの故障じゃないっぽい気がするから,うまいこと修理してもらえばデータは無事かもしれない。だけど,修理に出すときって「データ消えちゃってもいいっすよ」って承諾しないといけないルールじゃない? それは承諾できん! ダメっすよ!
 それに,Blu-rayディスクは持ってないから,DVDプレイヤーとして活躍しているPS3が,しばらくの間とはいえ手元から無くなってしまうのは痛い。

 でもね,どうやらどっちも選ばなくてもいいんですよ。つらい思いをする二択なんかしなくてもいいんですよ! なんと,今の世の中,新しい恋人が過去の楽しい思い出を両手に抱えてやってくるんですよ!!

 そう,その方法はデータ転送!!

 なんと,システムソフトウェアver.3.15以上のPS3ならば,LANケーブル一本で古いPS3から新しいPS3へ,データを転送できるのです! あ,知ってた? っていうか,外部メモリとか外付けHDDにセーブデータのバックアップとっときゃいじゃん? バックアップとっておいて,修理に出すなり,新しいの買ってデータを移動させればいいじゃん?
 あ,うん。それはそれで正しいわよ。ああ,正しいともさ。だが! PS3の調子が悪くなったのが2月16日,そして数量限定のPS3(250GB)が発売されるのが2月18日。こんなの,天が私に買い換えろといってるようなもんじゃないですか! そして,買い換えましたよ!
 数量限定だっていうから,2月18日にショップのオープン時間に並んで。行列は私一人だったけど。列ですらなかったけど。だって,前日に店員さんが思わせぶりに「うちにはいくつ入荷できるか分かんないっすね。限定ですから。予約も承ってないし。ま,早いもん勝ちですね」って言うんだもん! そら並ぶっちゅうねん!

 ともあれ,買ってきましたよ250GBのPS3。型番はCECH-2000B。で,さっそく転送してみました。手順は以下のとおり。

(1)まず,古いPS3本体と,新しいPS3本体両方の電源を入れます。ディスプレイに複数の入力端子が付いていれば,1台ずつディスプレイを用意する必要はありません

(2)新しいPS3の初期設定をします。この段階ではネットワーク設定は不要

(3)古いPS3の「ネットワーク設定」を解除。解除したらLANケーブルを抜いて,新しいPS3とLANケーブルでつなぎます。そして再起動

(4)古いPS3の「設定」→「本体設定」→「データ転送ユーティリティ」→OK→「1.本機のデータをもう一方のPS3へ転送する」を選びます


(5)新しいPS3の「設定」→「本体設定」→「データ転送ユーティリティ」→OK→「2.もう一方のPS3のデータを本機へ転送する」を選びます

(6)しばし待ちます


(7)完了!

 とまあ,手順はこれだけなんだけど,ここで注意しておきたい点が三つばかり。一つめは転送する際に,新しいほうのPS3が初期化されてしまうってこと。二つめは,時間がまあまあかかるということ。そして三つめは,PlayStation Storeでダウンロードコンテンツなどを購入,ないしはダウンロードしたことがある場合は,古い本体の「機器認証」を作業前に解除しておくべきってこと。

 まあ,一つめについては,新品を買い替えたばかりであればまっさらな状態だからどうってことはないけど,もしはやる気持ちが抑えきれず,ちょっとでもプレイしてしまっているならば,そのデータは諦めま
引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

2011年1月5日水曜日

国内初「ライツ?イシュー」 既存株主保護 タカラレーベン導入

 昨年の大型増資ラッシュによる株主利益の希薄化懸念の高まりを受け、「ライツ?イシュー」と呼ばれる新たな増資手法を取り入れる第1号の企業が現れた。分譲マンションのタカラレーベンが導入を決め、31日から実施する。既存株主の利益を保護するため新株を買う権利(新株予約権)を既存株主に無償で割り当てるほか、新株予約権を市場で売却することもでき、新たな増資手法として注目を集めそうだ。

 タカラレーベンは今月31日時点の株主に対して、保有している株式と同数の株式を割り当てる新株予約権を無償で発行する。予約権を行使した場合、株主は予約権1個につき300円で普通株1株を取得できる。行使しない場合は、新株予約権を市場で売却することも可能。ライツ?イシューによる今回の調達総額は46億円で、同社は新築マンション事業の強化などに充てる方針だ。

 ライツ?イシューの最大の狙いは既存株主の利益保護だ。公募増資や第三者割当増資など既存の増資手法では新たな株主も増え、1株当たりの利益も希薄化する。これに伴い既存株主の利益も薄まることから、不満の声が上がっていた。ライツ?イシューで増資しても1株当たり利益は希薄化するが、既存株主に対してのみ新株予約権を与えるため、予約権を行使すれば保有株式の持ち分が増加。行使しない場合でも予約権を市場で売却することができるため、希薄化に伴う損失を補填(ほてん)できる。

 公募増資や第三者割当増資では株主構成が大幅に変わる可能性があるが、ライツ?イシューは既存株主に対して新株予約権を与えるため、株主構成が大きく変化しない。タカラレーベンは村山義男社長が約35%の株式を保有するオーナー企業で、株主割当増資は格好の増資手法ともいえる。

 昨年、メガバンクなどが相次いで大型の公募増資に踏み切ったことで、株主利益の希薄化に対する懸念が表面化。東証は昨年末に規則を改正し、新株予約権の権利行使により取得できる株式を予約権1個に対し、1株未満でも交換できるようにした。新株予約権1個当たりの株式数が柔軟に設定できるため、資金調達額に応じた増資が可能になる。株主割当増資を導入しやすい環境整備を進めることで、東証は株主利益を保護する姿勢を打ち出し、市場活性化につなげたい考えだ。(川上朝栄)

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト